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2010年9月30日木曜日

重厚なケヤキの小テーブル

 これは、ケヤキの小テーブルです。2つの引き出しがついています。この引き出しの前板は、板目の模様のいいところを選んでセットしてみました。天板は60ミリと厚く、どっしりとしています。側と後は、框組になっています。もちろん框の中板は、ケヤキの無垢材を使用しています。夫婦で静かにお茶を楽しむテーブルとしては最適だと思います。 W800×D375×H360      これからも、ケヤキの小テーブルを作っていこうと思います。本当は、1枚板の大きなテーブルを作りたいのですが、重くて工作台の上で自由に動かすことができないからやめているのです。



2010年9月27日月曜日

奏楽用のジャンを入れる六角形の箱

これは、私の村の稲荷神社の通称ジャン(小さなシンバルの形)を入れる六角形の箱です。ジャンは神社の奏楽用で、太鼓と笛とジャンで構成されています。私の子供たちも、ジャンや笛の担当をしています。神社は、上(かみ)と下(しも)に分かれていますので、二つ作りました。材はイチョウで、柿渋を塗ってから、クリアで塗装しました。神主さんがふたに字を書き、私の仲間である彫師から、彫っていただきました。 大勢の仲間と賑やかに奉納しました。 木工の術で、ささやかですが、ようやく地域貢献ができました。貴重な経験でした。


2010年9月23日木曜日

ケヤキのキッチンスツール

 キッチンスツールとして作りました。
 脚において、貫の角度を測り穴をあけるのが面倒でした。丸棒にしてからではなく、四角柱の段階で穴をあければ、よかったのかな。
 材はケヤキで、大変塗装のノリがよかったです。ケヤキの良さのひとつに、この塗装のノリがいいところがあると思います。  H600 座面は軽く削ってあります。
 スツールは、座面の形を変えたり、高さを変えたり、3本脚・4本脚にしたり、背もたれを付けたりして、バリエ              イションを付けながら、また、作ってみたいです。

2010年9月21日火曜日

和風を強調した飾り棚

 4本の柱に支えられた飾り棚、雑誌に作り方が掲載されていたものをサイズを変え接合方法を変えて作成してみました。特に、大きく変えたのは、扉を格子戸にしてより和風を強調したところです。
 材はタモです。柾目のタモ材ですが、天板と格子戸の框を板目を使用しました。上の3つの引き出しはぴったり出来て喜んでいます。また、格子戸の框の板目が遠くからもよく目立ち期待通りでした。
 残念なのは、4本の柱がどうしても不安定なので、側から引き出しのところと格子戸・棚のところにビスを打ち込んでしまったことです。
 柿渋を2回塗り、薄いウレテイトで3回重ね塗りをしました。たれもなくよく処理できたと思います。

2010年9月20日月曜日

大型のお針箱

 これは、お針箱です。
お客様から大型のお針箱が欲しいと言われ作ってみました。上はケヤキ材、下はタモ材です。板厚は10ミリで、2つの引き出し、上段にはふたがあり、中にミシン糸が並んで動かないように工夫されています。
 W350×D250×H250
若い女性に人気があり、当工房のヒット商品です。
ただ、10ミリのケヤキ材がないのでその作製に大変苦労しています。今まで自分で厚い板を割って作製していましたが、最近近くにの製材所に頼んでいます。
 この製材所の社長が私の友達でいろいろと面倒を見ていただいています。時には、スギはもちろんケヤキ、キハダ、タモなどの材もいただいています。それが、厚くて大きくていいものです。
 家具工房を開いてから、さまざまな人とのつながりができまました。建具屋2軒、工務店2軒、塗装屋2軒、工具店2軒からお世話になっています。ありがたいことです。周りの方々に日々感謝しています。

2010年9月18日土曜日

格子戸付きの茶箪笥

 格子戸と4つの引き出しと飾り棚のある茶箪笥です。
 飾り棚の落下防止板は、引き戸の格子より細い格子と芸のある桐板を組み合わせてみました。板厚も20ミリと薄くして全体をかろやかにしました。そのせいか大変格調高くなったような気がします。と勝手に思っています。
  W1400×D400×H1000
  材ブナ
 今後、材を変えて例えばタモ、ケヤキ等で作ってみたいと思っています。

2010年9月17日金曜日

子供用の椅子

 子供用に椅子として作ってみました。柿渋を塗ってからクルミオイルで塗装しました。座面、脚、背棒はタモ材を、背板はナラ材を使用しました。脚も背棒も手作りしたので、結構、時間がかかりました。座面堀も大変でした。
 子供用ですが、お年寄りの方が「私が使います」と言って買っていきます。また、人形など載せてインテリアとして使う人もいます。そんなことで人気の椅子で今は在庫はありません。これから5台ぐらいいっぺんに作ってみたいと思います。

2010年9月7日火曜日

格子のある茶箪笥

 この春に作った茶箪笥です。
 格子戸の引き戸と8個の引き出し。そして、上部に違い棚があります。部材はすべてブナ材です。引き戸の格子造りは私の売りです。柿渋を2回塗ってから下塗り(サウンジング)してから本塗をしました。台座も付けました。
板厚25ミリ、400×1000×1000ミリでなので、かなり重いです。
一人で移動できないのが難点です。でも、がっちりしていて重厚感はあります。
 これからもこの手の茶箪笥を材を変えたり間取りを変えたりして作っていこうと思います。

2010年9月2日木曜日

ようこそ、オニヤンマさん

 工房で仕事をしていると、オニヤンマやハグロトンボが目に前を何度も何度も通過していきます。時には、ホバーリングをして私の仕事ぶりを見ています。なんとも、微笑ましい一時です。
 さて、左の写真は、友達からもらったエンジュの材を使用した短冊掛けです。このエンジュは、古屋を解体したとき、取っておいた床柱です。その床柱を材木屋で4分と5分に挽いてもらいました。磨くと木目がことのほか美しいです。しらたと赤身のバランスも絶妙です。大変気に入ったので、すぐに短冊掛けにしました。短冊に書かれている字句は、「喜従天降」(喜びは天より降りる)です。描かれている絵は、クモが天から下がっているところです。